1. トップページ
  2. 食べよう、くまもと
  3. くまもとの農産物

JA熊本市では、金峰山山麓に代表されるみかん、西南部水田地帯の米やなす及びメロン等施設園芸作物、北部、東部の畑作地帯のすいか、メロン、東部地区の酪農、中央部の花など、恵まれた自然環境と地域の特性を十分に活かした農産物が生産され、品質と鮮度及び安全でおいしい農産物生産に気を配り全国に出荷されています。

 

米

稲の栽培は、今からおよそ1万年〜7000年前。インドのアッサム地方から中国の雲南省という地域にかけて始まったと伝えられています。
その後日本に伝わったのが縄文時代の頃と言われ、現在は日本全国で色々な品種の稲が栽培されています。
稲には「水稲」と「陸稲」がありますが、現在本市では市内のほとんどの地域で水稲の栽培が行われています。
また、水稲には主にご飯として食べる「うるち米」と、赤飯や餅・せんべいなどに加工して食べる「もち米」とがあります。本市で主に栽培されているのは、うるち米では森のくまさん・ヒノヒカリ・ユメヒカリという品種で、もち米ではヒヨクモチという品種です。
また、熊本県農業研究センターで開発された「秋音色」は、平成16年から栽培されています。この品種は、うるち米ともち米の中間の性質(半もち性)で、おこわ等に利用されています。

大豆

大豆は中国北部からシベリア東部が原産で、日本には中国から伝来したとされています。
本市では、東部・北部地区を中心に「フクユタカ」や「すずおとめ」という品種が栽培されています。その中でも大豆生産の約17%は県内農家に種子用として供給しています。フクユタカは豆腐・きな粉・味噌・醤油などに利用され、「すずおとめ」は納豆の原料として栽培され、地産地消運動の一環として小、中学校の給食用に導入しています。

メロン

高級果物の代名詞である「メロン」。熊本県における本格的な栽培は昭和30年代後半のプリンスメロンから始まりました。現在は温暖な気候とビニールハウスを利用して、主に秋から春にかけて全国に向け出荷されており、全国では第4位、県内第1位の生産量を誇っています。
本市では、北東部及び南西部において、アールス、アンデスを中心に、クインシー、タカミ、アムス等色々な品種のメロンが栽培されています。

スイカ

すいかは甘くてさっぱりした後味のおいしさが魅力で、利尿作用もあり、腎臓にも良いとされています。
昭和30年代からビニールハウス等を利用して本格的な栽培が始まり、熊本県は日本一の生産県となっています。
本市では、火山灰土壌で水はけが良く、すいかの生産に適している北部地区及び小山戸島地区で大玉すいかが、秋津地区で小玉すいかが栽培されており、3月〜6月にかけて出荷され、植木町、益城町に次ぐ県内第3位の生産地となっています。
また、消費者ニーズにあったあまくておいしいすいかを生産するため、北部地区では「ぼかし肥料」という有機質肥料を使って栽培が行われています。

イチゴ

春の代表的な果物であるいちごは、現在はビニールハウスの中で栽培され、12月から翌年の5月まで出荷されています。
本市では河内町白浜地区を中心に、みかんにかわる作物としていちごの栽培が急激に増加しました。
最近では毎日の栽培管理や収穫作業が楽になるよう、立ったままで作業が出来る「高設栽培」の導入が図られています。

ナス

なすは1200年以上も前から栽培されていると言われていますが、「熊本長なす」が栽培され始めたのは大正末期頃からです。かつては露地栽培で夏場中心の出荷でしたが、現在では施設栽培の普及により周年出荷されています。
本市南西部(飽田及び天明地区)を中心に栽培され、10月から翌年の6月まで出荷される「冬春なす」は昭和46年国指定産地となり、全国では第2位、県内第1位の生産量を誇っています。
また、最近では赤ワインに多く含まれ制ガン作用があると話題になっているポリフェノールが野菜の中では特になすに多く含まれていることが分かり、その効果も期待されています。

トマト

サラダ等に欠かせない食材の一つであるトマトは、昭和初期から栽培が始まりましたが、ビニールハウス等栽培施設の普及によって面積が増え、全国有数の生産地となっています。
本市のトマトは天明及び中島地区を中心にほぼ市内全域で栽培されています。
赤い色素のリコピンがガン予防や老化防止に効果があるといわれているトマト。赤く熟しても型くずれせず、しっかり身が詰まっている完熟系品種が主流となっています。

ピーマン

緑黄色野菜でビタミンAとCが豊富なピーマンは唐辛子の仲間です。
熊本県では昭和30年代から栽培が始まり、本市においても東部地区(供合、秋津、小山戸島、長嶺)を中心に栽培されています。
栽培はビニールハウスを利用し、主に12月から翌年の6月まで出荷が行われます。品種は「エースピーマン」という大玉で、生で食べても苦みがなくおいしいピーマンが主になっています。 

レンコン

本市のれんこんは昭和24年頃から栽培が始まり、現在は主に沖新町高砂地区及び天明地区で栽培されています。高砂地区ではハウス栽培の早生れんこんが多く、5月中旬〜8月中旬でほぼ出荷が終わります。天明地区は、ハウス栽培もありますが露地栽培が主で年間を通して出荷されています。
また、「辛子れんこん」は熊本名物として全国に知られていますが、植物繊維・鉄分等が豊富に含まれるため、最近では健康食としても注目されています。

キャベツ

様々な料理に利用されるキャベツは、春を中心に出回る「春系キャベツ」と球がしっかりしまった「寒玉キャベツ」に大別されますが、本市では昭和20年代に栽培が始まり、主に城山、清水、北部、飽田地区で栽培されています。
城山地区を中心に栽培されている「春キャベツ」は昭和59年に国指定産地となりました。
この春キャベツは、内部まで黄緑色を帯びてみずみずしく、やわらかくておいしいということで好評を得ています。

みかん

温州みかんは、本市西部の金峰山山麓一帯に広がるカンキツ類の主要品種です。その歴史は古く、今からおよそ180年前、時の領主が温州みかんの栽培を奨励したのが始まりで、明治・大正・昭和を経てその面積も増え現在に至っています。温暖な気候に恵まれ、夏のハウスみかんの出荷に始まり、翌年の貯蔵みかんまで長く店頭を飾ります。
最近、温州みかんに含まれるβ(ベータ)−クリプトキサンチンにはガンの抑制効果があると認められ、消費者の皆さんに好評です。

なし

なしは、昭和10年代には島崎町を中心に栽培され、遠く中国まで輸出されていました。近年では河内町芳野地区の強風害の少ないところで栽培されています。
出荷時期は7月下旬から10月中旬までと幅広く、早生種から晩生の大玉系まで栽培されています。主な品種は「幸水」、「豊水」、「新高」で、新高は別名ジャンボ梨と言われジューシーな果汁とさっぱりした甘みが特徴です。

うめ

近年、アルカリ健康食品としても注目されているうめは、松尾町に古い産地がありますが、夏期における果樹農家の所得向上と温州みかんと労力的に競合しない品目として、平成5年頃から河内町芳野地区を中心に栽培が盛んになりました。
主な品種として「玉英」及び「南高」があり、熟期は玉英が6月中旬、南高は6月中〜下旬で、主に加工用(梅干し)として出荷されています。